支部長就任あいさつ
2022.05.19
去る5月11日一般社団法人福島県建築士事務所協会県北支部の通常総会が行われ、支部長に推挙され就任しました。
140社近くの会員、賛助会員の代表を務めることは、大変に荷が重い役割ですが、皆さんの協力を得ながら努力してまいります。総会時の決意表明挨拶を掲載いたします。
ただ今の総会においてご承認頂き支部長に就任しました、有限会社大野建築設計事務所の河野忠です。どうぞ宜しくお願いいたします。
先程の議事の報告事項にありましたように、本年度は、前支部長の安藤さんを本部会長に推薦することとなりました。本部総会前ではありますが、総会での承認を受けた際には、会長を輩出する支部として、しっかりと安藤会長をバックアップしていければと思います。そのためには、事務所協会の会員活動の基礎となる支部活動が重要だと思っております。新しい委員長の基でしっかりとした事業計画を作成して実行してまいりたいと思っていますので、皆さんのご協力の程、よろしくお願いいたします。
建築士事務所協会は、平成21年に施行された建築士法第27条の2に明文化され「建築士事務所の適正な運営及び建築主の利益保護を図る」ことを目的にする団体です。建築主の利益保護を図るためには、建築士事務所に所属する建築士が常に最新の法改正や建築技術への対応が取れ、また、物流や経済などのトレンドについても知識として持っているようでなくてはなりません。我々が勉強しておかないことには、建築主の要望に応えられないのです。それには勉強ができる時間とお金が必要となってきます。我々の報酬が上がることは、建築主にも利益をもたらすのです。そのために事務所協会が取り組む告示に基づく報酬規程の採用などがあげられます。また、業務に関する契約の適正化や苦情解決機能など、建築士事務所と建築主双方にとって重要な役割をはたしているのです。
現在の事務所協会の組織率は、全国そして福島県においても二級、木造も含む事務所登録事務所の15%前後になっております。せっかく法律に明文化されてもこの加入率の低さは世間から、建築主の利益保護を図りたくない事務所が85%あるとみられてもおかしくない数字だと思います。本来であれば、独立したての事務所や小規模事務所を守る意味でも事務所協会への加入は有効だと思います。一般依頼者への建築士事務所の紹介事業も行っております。ぜひ会員の皆様には積極的な勧誘を行っていただければと思います。
コロナの影響で2年間思うような活動ができなくていましたが、国や県などの方針を見ると明らかに新しいフェーズに入ったように感じております。本日の懇親の場はありませんが、そういう場の開催も含めて積極的な活動をしていきたいと思います。また、コロナの教訓を生かし、行動制限があるときの活動をどうするかについても考えていきたいと思います。
最後に、諸先輩たちが次世代のことを思い業界の環境づくりを行ってきたのが事務所協会だと思います。私はその青年部により育てていただいたという思いを強く持っています。今度は、次世代、特に県北の次世代の業界のために皆さんと一緒に汗をかいていきたいと思います。1期2年間どうぞよろしくお願いいたします。