有限会社 大野建築設計事務所

グラッチェ ミラノ

2015.07.28

 2011年あの3.11から4年が過ぎました。原発事故発生当初は、放射能に汚染され、県産の農産物や食品が口にできない時期がありました。そして生産者が様々な対応を取り、検査をして大部分のものが安心して食べられるようになったが、まだ風評被害はあるのだと思います。そのような中、世界の中で和食が無形文化遺産に登録されるなど、食に対しての明るい話題も世界に発信されています。

 

そのような中、「地球に食料を、生命にエネルギーを」をテーマにイタリアのミラノで開催されている、国際博覧会(ミラノ万博)の7月11日ジャパンデーの「東北復興祭りパレードinミラノ万博~復興支援への感謝と東北の元気届けます~」に参加してきました。

 

わらじ

 

 福島市からは、福島わらじまつりが参加しました。今まで私も担ぎ手として東北六魂祭や、昨年の台湾のランタンフェスティバル、そしてもちろん毎年地元のわらじ祭りにも参加してきました。復興支援に対しての感謝の思いと我々福島の元気を表現できるように、精一杯パレードしましたが、沿道からの声援に、また一段とエネルギーをもらったようでした。

 

 

 万博会場のパビリオンは、サスティナビリティーが一つのキーワードになっていることから、持続可能な建築材料としての木構造や木質仕上げを取り入れたものが目立ちました。我が日本館も、福島県郡山市「ビックパレット」の設計者でもある北川原温氏プロデュースにより「立体木格子」を用い技術の伝承「サスティナビリティー」も表現されていました。集成材や、木材のラミネート技術、加工技術に、木造の大規模化や高層化など木材利用の可能性が感じられました。

 

 日本館 エストニア館 チリ館 フランス館エントランス架構

       日本館         エストニア館          チリ館       フランス館エントランス架構

 

( 河野 忠 )